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館長ひとりごと

2024-07-24
今日も、、、書くことが何もないくらいただ、暑いですね。
何をするにも億劫な感じです。脳の温度は23℃くらいが最適温、とどこかで読みましたが、文字通り、脳みそが沸騰しているのかもわかりませんね。

昨日は二週間に一度のピアノのレッスンがありました。もうすぐ、、バッハの平均律の一巻も終わりそうです。昔から数えて三度目くらいの挑戦で、今回ピアノを再開するにあたり、いきなりは弾けないだろうとインベンションから初心に戻ってはじめました。二巻は全くの未踏の地ですので、どんな曲と出会えるのか楽しみです。
リストのため息は一応暗譜ができました。でもまだまだ、固まりとして何となく覚えているので、片手ずつ暗譜して弾いてみるなど基礎的な練習が必要です。ピアノは趣味と実益(ボケ防止)を兼ねてやっています。いつもいつも弾くのが楽しい、というわけではないのですが、新しい刺激を脳に与え続けられる趣味だと思います。

リストは子供のころから、司祭になりたいという希望があったそうです。リストといえば、背も高くハンサムでピアノは即興を入れた超絶技巧、ご婦人方が失神してしまうようなスーパーモテ男というイメージしかなかったので意外です。
人妻である伯爵夫人との間に何人かの子供を持ち、その一人がワーグナー夫人になったコージマです。伯爵夫人と別れたあとも、やはり人妻の侯爵夫人と暮らしていて、彼女とは結婚したかったようですが、カトリック教会が離婚を認めませんでした。そんな破戒をしておきながらも、リストはますますカテキズムに傾倒し、晩年は宗教的な曲を作曲して助祭になったそうです。
リストの周りには音楽家が集まり、人望もあったようですが、その中の一人が「いつも笑っているのだがその笑顔が時々メフィストフェレスに見えた」と言っていたそうです。
二面性のあった人なのでしょうか。それとも、子供のころからずば抜けた天才だったので、ある意味厭世的だったのでしょうか。後世に生きる私などにはわかりようもありませんが、作品を通して人物像が透けてみえる気もします。わたしは沢山リストの作品を弾いたわけではないのですが、ため息に関しては、柔らかく優しく、そして一転して猛烈に激しい二面性がある、ということだけわかります。
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