本文へ移動
ほっとする、安心できる、
アットホームな女子学生専用学生寮です。

館長ひとりごと

2024-10-18
今日は小雨が降ったりやんだり。外はこ寒いけれど家の中は湿気で少し暑いような天気です。
10月も中盤になりましたが、このまま11月になって寒くなるのでしょうか。季節の移り変わりが極端になってきましたね。
昨日は一昨日サボってしまったピアノの練習をしました。いつもはバッハを弾くのですが、発表会の曲がどうしても弾けるようにならないので、片手ずつ練習してみたりいつもより時間をかけました。発表会までバッハはお休みかもしれません。
今、リストの曲をやっていますが、やはりヴィルトゥオーゾであったリストの曲は私のような小さい手では難しいですね。リストといえば長身とハンサムで華やかなイメージがありますが、青年期は家族を養ったり大変だったそうです。また、リストといえば司祭になりたい、と幼いころからずっと言い続けていたそうで、それが伯爵夫人と恋愛し、のちにワーグナー夫人となるコージマをこの世に生まれさせていたり、ようするに戒を犯して生きているわけです。晩年も、コージマの母とは違う貴族の夫人と一緒に暮らし、当時の教皇に夫人の離婚を認め結婚をしたいと申し出たそうですが却下されています。
不思議な人で、晩年はすっかりカテキズムに傾倒し宗教絡みの曲を作ったりしていたそうです。
芸術家、天才は奇人変人が多いですが、リストもまるで二重人格者のようです。多くの人を助け、慕われたようですが弟子のひとりは、時々、リストが笑うとメフィストフェレスが笑っているように感じる、と書き残していたそうです。
まあ、メフィストワルツなんて難しすぎるし、やる気も出ないのでおそらく一生弾くことはないと思いますが、美しい調べを紡ぎながら、不思議な音楽も作っていた人です。
作曲家のバックボーンが知りたくなってしまうほうなので、私は新しく課題曲になった作曲家のことをできるだけ調べたりするようにしています。
リストについて調べる前は、リストって背も高くてイケメンで超絶技巧の天才で恵まれた人だな、くらいに思っていたのですが、人間はそう単純ではないのですよね。
TOPへ戻る