館長ひとりごと
2024-10-29
この前、この館長ひとりごとを更新した日は実は父の命日でした。5回目の命日です。母が大動脈解離で突然旅立った、その夏に父は脳梗塞で倒れました。リハビリもかなり頑張ったのだけれど、、。リハビリなんてさせても本人は苦しいだけですよ、なんて地元の病院の人に言われ、(そこは長期療養型病院を勧めてきました)そんなことはない、父は絶対復活すると信じて、評判の良い初台リハビリテーション病院に入院させることができました。歩けるようになり、話せるようになり、私は医療の格差に驚きました。
年寄りだからとすぐに長期療養型病院を勧めるソーシャルワーカーも居れば、初台リハビリテーション病院のようにちゃんとリハビリしてくれる病院もあります。
初台リハビリテーション病院に入院していた時、たぶん父は幸せだったと思います。多くのスタッフに次々にリハビリを受けて、朝起きてから夜寝るまでリハビリです。キツイかもしれませんが、そういうほうが父の性に合っていたと思います。高度脳機能障害の場合、リハビリも半年までと決められていたので、仕方なく施設を探し、父に善かれと思った所に入所させたのですが、父は「ここは、さびしい」と絞り出すように言いました。きめ細かいケアが受けられた病院とは大違いだったのです。わたしが聞いた父の言葉らしい言葉はそれが最後でした。それがとても心残りで悔しいです。
私たちの老後には、そのような医療格差のないように心から願うばかりです。